死んだら同じ所に行きたい
死んだら同じところにいける?(小説風)
シャワールームからベタベタのまま出てきたしずくは何故か目元まで涙が溜まっていて、口元の震えから泣くのを我慢してるのがわかった。
「ねぇ、父ちゃん」
外でタオルの準備をしていた私に震える声で聞いてきた。
「もし、父ちゃんが先に死んで、僕が後で死んだら、絶対に父ちゃんと同じ所に行きたい。行けるかな?」
しずくは今にも涙が決壊してしまいそうな表情をしている。
私はしゃがんでしずくと目線を合わせると、タオルを彼の濡れた頭にかぶせて言った。
「大丈夫、きっと行けると思よ」
「どうやったら行ける?」
ん~、と少し考えてから答えた。
「これからしずくがどう生きるのかはわからないけど、人が嫌がることをしなければきっと大丈夫。もしかしたら父ちゃんよりも上の世界まで行っちゃうかもしれないけどね」
私がおちゃらけて言うと。
「じゃあその時は僕が父ちゃんのところまで下りていってあげる。でも、もし僕の方が下だったらどうしよう」
「そしたら、その時は父ちゃんがしずくのところまで行ってあげるよ」
そう言って彼の頭をワシャワシャと拭いて、まだ濡れてる体をそのままハグした。
彼がなぜそんな質問をしたのかわからないけれど、きっといつか彼らと別れる時が来る。その時がいつなのかは全然わからないし、その時、彼らには彼らの家族がいるかもしれない。
今後彼がどんな人生を送るのか、果たして私の人生は彼が思っているほど正しいものなのか、私自身が改めて考えるきっかけになった。
子供に自信をもって見せられる人生、彼らの期待を裏切らないような人生。
決して彼らに縛られるわけではないけど、後悔はしないようにしないとな。
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